信用買いをする為に逆日歩を狙う
自分が株を売る為に、株を貸してくれた人に対して支払う事を逆日歩と言います。信用売りをしている場合、その銘柄が株不足であるならば逆日歩を支払って売ると言う方法を取ります。
逆日歩と聞くとマイナスのイメージだけがある感じですが、信用買いをしている人にとっては、逆に逆日歩を受け取る事が出来ると言うプラスの事も有り得るのです。
信用取引を行うのであれば、金利を支払うと言うのが当然のシステムですが、信用取引で逆日歩になりそうな銘柄を敢えて買う事で、逆日歩を受け取る事が出来るのであれば、逆日歩で得たお金より、金利の方が少なくなる可能性があるので、利益が出ると言う事になります。ですから、逆日歩も利用の仕方一つだと言う事がお分かり頂けると思います。
とは言っても逆日歩は1株当たり銭単位になるのが通常ですので、そんなに利益が極端に出ると言う訳ではありませんが、株不足が大量になってしまうと、その金額も円単位に上がる事になりますので、それが毎日となると相当の逆日歩が手元に入る事になります。
例えばですが、株価100円の株を10,000株信用取引で購入したとしても、約定金額は100万円と言う事になり、委託保証金については30万円位となるのですが、この株に1円の逆日歩が付いたとします。そうなると1日で10,000円の逆日歩が貰え、1週間で7万円の逆日歩が貰える事になります。
こう考えると逆日歩狙いで稼ごうと思うかもしれませんが、万が一買った銘柄が破綻した場合には、紙くずになって何の意味も持たなくなりますので、そう言ったリスクを頭に入れておく事も大切です。
信用取引における信用売りとは
信用取引の特徴の1つとして、買い注文・売り注文、どちらからでも取引する事が出来ると言う事があります。買い注文から取引できるのは普通ですが、売り注文から取引できる(この事を「信用売り」と言います。これは結構大きい特徴ではないかと思います。
では、何故「売り注文」から出来るのでしょうか。
先ず、信用取引では証券会社に証券やお金を借りて取引をする事になります。そこから考えてみると、「買い注文」をする時にはお金が無いので、証券会社にお金を借りて取引をします。「売り注文」をする時には現物の株券が無いので、証券会社に株券を借りて取引をします。
この「借りる」と言う所がポイントなのですが、通常の現物株取引においては現状持っていない株を売り注文に出す事は出来ません。当たり前ですよね。これで利益を出す為には安く株を買って、高く株を売ると言う事をしなければなりません。但し、相場が下がっていると、利益を上げる事も難しい為、何も取引をしないで保管しておくのが良いと言う事になります。
しかし信用取引では、現物の株券を持っていなくても、株券を借りる事によってその株券を売る事が出来ます。
ではこの方法でどうやって利益を出すのかと言うと、例えばABC株と言う株が1株10,000円だったとします。その株が6,000円まで下がったとして考えた場合、現物取引では10,000円で購入して、6,000円で売ると4,000円の損失になります。信用取引では10,000円で売って、6,000円で購入する事になりますから、その差額4,000円が利益となります。通常相場が下がっていくのであれば損失を出すのですが、この方法だと逆に利益を出す事になるのです。これが「信用売り」です。
信用取引のメリット
信用取引を行う上でメリットがあります。メリットが無ければ信用取引をする人もいないのではないでしょうか。
先ず、「レバレッジ効果」が信用取引にはあります。例えば信用取引に置いて委託保証金率が30%だとします。そうする事で委託保証金として預けた額のおよそ3.2倍の金額まで株を保有する事が出来ると言うのです。
そうする事で、委託保証金の約3倍の資金を使ったのと同じ感覚で、購入する事が出来ますし、それにおける利益も3倍と考えてもらって良いと思います。
もちろん、利益が出る場合は3倍となるので、ハイリターンであるのですが、もし損失となった場合には逆に大きな損失になりますのでハイリスクであると言えます。ですから、こう言った損失も有り得ると言う事を常に頭に入れておきましょう。
更に信用取引にはメリットがありますが、それは「空売りをする事が出来る」です。信用取引では通常の流れとして「株を購入する→売却する」となりますが、それ以外にも「証券会社から借りた株を売却する→売却した株を買い戻す」と言う方法でも出来る様になります。
こう言った方法を「空売り」と言うのですが、この方法を使うと、株価が例え下落していたとしても利益を出す事が出来ますし、利益を出すチャンスも増えます。
これは逆転の発想かもしれませんが、株は通常下がっている時に購入するのが良いと言われています。でも逆に売ってから買うと言う「空売り」の方が利益を出す可能性が多い場合もあるのです。